朽葉柘榴
システム | ダブルクロス the 3rd Edition |
ステージ | 基本ステージ |
プレイヤー | JUNDEX |
コードネーム | 零度の悪魔 |
PC名 | 朽葉 柘榴(クチバ・ザクロ) |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女 |
誕生日(星座) | 山羊座 |
身長 | 170cm |
体重 | 53kg |
血液型 | AB型 |
ワークス | UGN支部長 |
カヴァー | UGN支部長 |
ブリード | クロスブリード |
シンドローム | キュマイラxエグザイル |
覚醒 | 渇望 |
衝動 | 憎悪 |
朽葉柘榴(クチバ・ザクロ)はUGNみなはら市支部の支部長を務める女性である。恒温の拳を有しており、その掌で触れた敵を溶かし、再起不能か後遺症を残す形での人体破壊を行うことから敵組織より「人の心が無い悪魔」と揶揄される戦闘要員でもある。 人柄は初志貫徹に動く仕事人といった具合。味方を生かし、敵を滅ぼすことに徹するため、戦闘を行う様は敵からすれば残忍にもうつるかもしれない。しかし性根の部分で面倒見は良い方らしく、ある程度連れ添った味方であれば彼女の愛嬌を感じることもあるという。
目次
プロフィール
ライフパス
出自
故郷というものは無く、物心ついた時からとある軍事企業に少年兵として所属していた。少女に与えられていた役割は衛生兵。当初はオーヴァードでもなく、同年代の子らの中では明るく、勝気な性格が印象に残る朗らかな少女だったという。
経験
彼女が23歳の頃(四年前)、とある小国で大規模な内乱が勃発した。上は件の小国から独立した国家へ協力することを決定し、当然彼女もその戦場へと赴くことになる。
ザクロは当時、すでに衛生科の中でもベテランとなっており、医療現場を回すほどの裁量と権限を持っていた。「少しでも多くの命を救う」と誓い敵味方問わず多くの兵の命を救ってきた彼女は、その戦場の中では「砂漠の天使」と呼ばれ、多くの負傷兵にその「手」を求められていたという。
邂逅
ザクロの訪れたその内乱がいよいよ終戦に差し掛かろうとしたその時。陥落間近の首都で、まさかの出来事が起きる。敵国が戦場にオーヴァードを投入したのである。大量に投入されていた軍事兵器はオーヴァードという超人兵士により切り刻まれ、放ったはずの銃弾は意味をなさず、攻め込むどころか独立国側は一方的な反撃に合い、前線からの一時撤退を余儀なくされたのである。
そんな大逆転劇の戦場。その戦場の瓦礫の中で「砂漠の天使」と呼ばれた女性は目を覚ます。右腕ががれきの下敷きとなり、身動きの取れない状態。ザクロが自身の死を受け入れようとしたその時、彼女は一つのがれきに埋もれた同輩の救いを求める声を聴いてしまう。気づけばザクロは潰れた右腕を置き去りにして救いを求める人をかき集めていた。それから数刻。生き残った自軍兵士のうち、助からない者の弔いを終えた後。“怪物を使役する敵国の捕虜”という選択肢は彼らになく、自軍前線基地まで生きて帰るための砂漠縦断を決意する。
敵国を出発する次点でザクロを除き9人いた人間は、寒暖差、破傷風、果ては精神的摩耗により、自陣前線基地の明かりが見える距離につく頃には4人にまで減る。隻腕のまま人を引き連れ、治療を施し、苦しみに耳を傾け勇気を与えたザクロは、言い換えれば4人もの人間を生かしたともいえる偉業を成したのである。しかし、最後に倒れた者がジャーム化したことにより、彼女達は再び命の危機に瀕する。襲い来る魔の手を退けるすべを持つ者はおらず、今度こそ死を……それも「受け入れ難い死」を迎えようとしたその瞬間。――超常的存在。悪魔が彼女に語り掛ける。柘榴はその声を聴き、力を手に入れ窮地を退ける。
この後、ザクロを除く4人は無事、前線基地へ逃げることができたという。当のザクロは、燃え上がる右腕により再生と蒸発を繰り返していたところをUGNによって回収される。彼女の親にあたる軍事企業側はUGNへザクロの返却を求めることはなく、厄介払いをするかのように身柄を渡すことを承諾。以後、ザクロが親元と関わる事は無い。
ザクロは新たに「朽葉 柘榴ク」の名を貰い、UGNの特殊な学園施設でRC訓練を行いつつ右腕との付き合い方を固めていく。悪魔との取引によって与えられた右腕はザクロの一喜一憂に反応して熱を帯びる。故に彼女はただひたすら「心を殺す」訓練にいそしみ、次第に今の冷徹さを帯びた朽葉柘榴ができあがる。例え心を殺しても常に沸き立つ程の熱を持った右腕は、彼女の医療で人を救うという本懐とは決して交わらない。それを悟ったころから、柘榴は「脅威を排除し、味方を生存させる」という方針で自身の力の使い方を考察し、戦闘方法を会得していく。半年という短い歳月で柘榴はUGNの施設を離れ、UGNエージェントとして現場復帰を果たす。戦闘部隊での功績は柘榴をすぐに上の立場へと引き上げ、最終的にUGN支部長としての席に着くことになる。
性格
激情を表に出さないだけで、目の前の命を見捨てることの出来ないお人よし。心を殺す訓練の成果は十分出ているが、それでも時折制御しきれない熱が腕にこもる事もしばしば。
能力・戦闘方法・武装等
「炎骨(ほむらぼね)」。それが柘榴の右腕につけられた固有名詞である。その名の通り、熱を発するのは右肘から下の骨部のみであり、血肉はリザレクトによって再生された彼女自身の物。能力行使の度に右腕は骨を残して蒸発し、戦闘終了後に再生するという荒い運用方法で戦う。一見すると敵に触れて燃やすだけの能力だが、彼女の炎で焼かれた者には僅かながら柘榴の意志に従い他者を傷つけるような動きがみられ、悪魔の通り名に因んでか「眷属創り」などとも揶揄されている。
炎は柘榴自身の感情の起伏によって熱を発する仕組み。平時は右腕が爛れないよう専用の小型ラジエーター(ガントレット)を使い冷却している。
トレイル
burnout—別離—(2020/5/17)
関係:色 | 名前 | ポジティブ | ネガティブ | ロイス種別 |
---|---|---|---|---|
― | 遺産継承者:イフリートの腕 | ― | ― | Dロイス |
REC:GR | 玉野椿 | ●敬意 | 劣等感 | ロイス |
固定:色 | 悪魔 | ●執着 | 敵愾心 | 昇華 |
シナリオ | 連続失踪事件 | ●執着 | 不安 | 昇華 |
PC間 | 綿貫 海里 | 尊敬 | ●隔意 | 昇華 |
フリー | 潮見凪 | 庇護 | ●憐憫 | 昇華 |
フリー | 潮見航 | 遺志 | ●悔悟 | ロイス |
紛争地帯よりサルベージしてもらった時からなので今更ではあるが、レドリック評議員にまた大きな借りを作ってしまった。 今宵私は、人を救うべく多くの人間が共に歩みを進める場面に立ち合えた。 この一歩は大きい。レネゲイド医療の分野、そしてオーヴァードと社会の共存。 組織を信仰しているわけではないが、その未来は明るいものだと思う。 ……カザルマの保有する資料カルテを見てひっくり返るホワイトハンド・Rラボ職員の顔を綿貫先生にも見せたかったものだ。 それにしても、この時期に医者という生き物と邂逅したのは不運だった。 人を救おうと燃え上がる事は、支部長という立場になっても、いつかこの腕で自分の身が燃え尽きるかもしれないとしても、恐らく止めれないことなのだろう。 例えそれが私の役目でなくとも、きっと私もそういう生き物なのだ。 「――……この腕やまいとの付き合い方も、もう少し模索すべきか」 そう呟いた後、朽葉柘榴は一枚の書類に署名する。 宛先はUGN管轄病院にいる一人の少女の主治医。書類は患者の外出許可届だ。 願わくばあの少女が、夕暮れに新しい日常と再会出会えますように。 (朽葉柘榴、連続失踪事件を経て。)
PC①のナーブジャック、痛烈だった。(まぎれもなく本卓ハイライト)
PC②の「一般人としての目線」とPC④の「医者としての目線」、そしてNPCの「病に屈している人の目線」。多くのポジションを俯瞰で見れる美味しい役柄で卓にのぞめたなぁと感じます。エンディングの作り方もドラマチックで、ホントにPL・GM各位の得意分野が光り輝いた卓だったなぁと思います。PL①の「あのとき何喋ったか覚えてない」っていう夢中っぷりには脱帽である。
関連項目
- インスパイア元:イフリート 断罪の炎人
『ダブルクロスThe 3rd Edition』は、「矢野俊策」及び「有限会社F.E.A.R.」の著作物です。 |