ジオヴァーナ・ロウ

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2024年8月22日 (木) 10:42時点におけるJundex (トーク | 投稿記録)による版 (→‎彼女のロック)
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作成者 空気O.O
名前 ジオヴァーナ・ロウ
種族 人間
性別
年齢 ?歳(初登場6話/2年生)
生れ -
信仰 -
学科 操霊魔法学科
「……っ!!後悔しますわよ……!!」

プロフィール

第6話「歌って踊って乱闘だぁ!!」に登場したシナリオNPC。マカジャハット出身の貴族で『操霊学科』所属。シナリオ初登場時は、楽器を使えるとのことで白銀に所属。ほどほどにうまいという話。1年目でバード2Lv、2年でもバードのレベルは変動していない。

家名を盾にして方々で問題をおこした彼女は、一度実家へ帰省してしばらくは神殿の手伝いをしながら虚無の時間を過ごす。そんなある時、実兄『セシル・ロウ』の結婚(予定)相手の種族(リカント)に納得いかなかった母親から「結婚をご破算にして来い」という命を受け、表向き兄のプロポーズを手伝うためにユーシズに舞い戻る。

ジオヴァーナ本人は親の意向に従わずユーシズで野垂れ死のうという魂胆だったらしいが、ひょんなことから結社(「Tail I*」軸の敵)の事件に巻き込まれ話は有耶無耶に。自身の醜さを見つめ直した彼女は、自身より不幸ぶっている他の被害者の様子に腹を立て、傷付いた民を労わる演奏会へ殴り込む事を決意する。演奏会に際してPC達を巻き込み、ロックバンド演奏を成功させた彼女は、少しの勇気を絞り出し実家とは絶縁。以降、学園に復学し、軽音楽クラブで細々とロックを嗜む日常を送るようになる。

ジオヴァーナという女

本質的なところで性格が悪い。 自分が嫌い。他者が嫌い。正しさになびくのが嫌い。常識に従うのが嫌い。 ただ、それを「嫌い」という勇気がない。そんな女。

彼女のロック(キャラ運用マニュアル)

その根幹は内なる絶望と痛み。
感情を押し殺すのではなく、ロックの力を借りてそれを爆発させるスタイル。

声を奪われた怒り

幼少期に自分の声を封じられた経験があるため、ロックを通じている間だけは自分の真実や感情を率直に表現することが寛容。
ジオヴァーナの歌詞やメッセージは、他人の評価や期待に左右されず、正直であるべき。
彼女はロックという手段でしか外界と接し戦う術を知らない。

反抗と挑戦

理不尽な圧力に対して反抗する姿勢を持ち続けなければいけない。
それも言葉や態度ではなく歌でしか意思を表明出来ない為、対面して話すと非常に脆くなる。

闇を抱きしめる強さ

世界は残酷で厳しい。常に生きるか死ぬかの選択と隣り合わせ。
彼女にとっての「夜闇」はそんな「選択の恐怖」を覆い隠してくれるものだった。
陽の下で心を殺し、夜を忍び耐える事もまた、弱い彼女にとっての戦いだった。

戦わないことの選択肢

戦わずに安堵を得ることを選んだ彼女の姿勢は、現代ラクシアの「戦うことが強さ」となる価値観への挑戦。
戦わないことで得られる強さや静けさもまた、彼女の「反抗」の先にある「救い」であるべき。
それは「平和な時代」に確かに存在したもの。

出演

第6話「歌って踊って乱闘だぁ!!」

本編中、多方面にヘイトを振りまき、家名に対し不適切な言動をしたことがいけなかったためか、事実上の自主退学扱いとなっている。曰く「実家が忙しくなり帰った」とのこと。

リリー「ジオヴァーナさん……?そういえば期間中にロシナンテス教授から『あぁ、うん。ジオヴァーナさんはご実家が忙しくなったそうだよ』というお話がありましたね!!」

第18話「蒼明の花」

キャラクターのリサイクルという名目で使用許可を貰い、フラム担当回に『ヒロイン』として再登場。
数多の失敗を越え、めいっぱいのトラウマと親の無茶ぶりを背負ってユーシズに帰還。PC達と時にぶつかり時に悩みを吐露しと交流し、最終的にロックバンドを組んで落ち着くところに落ち着いた。

設定・TIPS

  • 人格形成にまつわるエピソード
昔、私が7歳の時。侍女のケリーがお父さまの金庫から宝石をくすねるのを見た。
母は「どうせお前がやったんだろう」って言って私を責め立てた。真実を話しても取り合ってもらえなかった。
お兄様だけが庇ってくれたけど、その晩に母は「兄の格を傷つけるな」と言って私を倉に閉じ込めた。
外で、お兄様が私を呼ぶ声が聞こえた。きっと、返事をしたらまた責められる。私も、そしてお兄様も。
私は黙って夜を明かして、次の日に「自分がやった」とお父さまに言ってやった。

これが私の親にぶたれた最初の記憶。
母の言葉は私を鋭利にした。いつも何かに焦って怯えてる母もまた、そうしなければ生きれないのだろう。
父の不干渉は私を孤立させた。より大きな存在になびき、不服を飲み込む事は「楽」な生き方なのだと彼から学んだ。
兄の優しさは私を追い詰めた。こんな厳しい世界に「生きるだけ」なんてことを強要してくる。
お父さまはよく弦楽器の手入れをしていた。そんな私にお父さまが一度だけ見せてくれた「ロウ家の秘密」がある。
それは蔵の奥に念入りに隠された一本のギター。ギターのような楽器は母様が嫌いで家にはないと聞いていたが、どうやら違ったらしい。幼い私はそのギターの洞(うろ)を見て「お父さまの目みたい」と零した。反射的に自身の失言を悟ったが――お父さまは何故か笑った。続けて「お前は私に似てしまったんだな」と言うあの人の顔はどこか悲し気だった気がする。

その日からずっと、家族に内緒で昔のギター用の楽譜を使って練習をし始めた。今でも、お父さまのあのギターの音色を私は忘れられない。ヴァイオリンの弦を弾くとき、いつもあの音が脳裏を過る。

それがきっと私の起源なんだろう。

外部リンク(ファンアート等)

関連項目